2013年06月26日

+12/黙祷されたり祈られたり。

「え、あいつらは人の皮を被った悪魔じゃないの?」

「就活中の子にこの話題はまずかったわね……」

「お祈りをメールなんかで済ませるんじゃねえよ! どうせ祈るんならテメーの一生を使ってあたしに祈り続けろ!」

「ムチャクチャな上に逆ギレよね、それ……」

「おまえの場合、高校卒業する前に就活しねーのが悪いんだろうが」

「トーコさんに相談してみればどうかしら?」

「ダメダメ。あんなインドア文筆家にコネなんてあるわけないじゃん。ていうかとっくに聞いたし」

「あらそう」

「……そんなに言うんだったら、俺、心当たりあっけど」

「そんなこと言って風俗に売り飛ばす気ね。ゼンちゃんサイッテー!」

「おまえぶっ飛ばすぞ」

「法律とかに引っ掛からなけばどこでもいい。どこ?」

「丸子の学校のほうに本屋があんだろ。あそこだよ」

「いや行ったことないけど。そこ店員募集してんの?」

「バイトで給料は激安らしいがな。正社員雇用はアリだとよ」

「バイトかぁー」

「なになになに! アイちゃん、レンさんとこで働くの!?」

「あんたも地獄耳だな。知ってるんだ?」

「もちろん! マグノリア書房の女主人といえば、S級眼鏡女子として超話題じゃん! 主にうちの中で!」

「本人に言うなよそれ」

「へえ、女の人なんだ」

「ゼンちゃんもいつの間にかそんな人と仲良くなるなんて、隅に置けないわね?」

「表現が古ぃよ、オカマ野郎」

「ふーん。じゃあ明日あたり行ってみるわ」

「これでアイちゃんもプーから卒業だねっ!」

「ははは。うた、今日晩メシ抜きね」

「アイちゃんのイケズゥー!」

in_450thearth at 16:08│Comments(0)

コメントする

名前
 
  絵文字